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カルバンJeanCarvin,1509-1564年)が座った椅子(サンピエール寺院,ジュネーブ

ルターと並ぶ宗教改革者。1533年頃,信仰する上で改革思想をもつ人物とされ,パリを追われスイスに逃れた。1536~64年,ここで説教を行った。
北の塔(Tour Nord)からの景観が素晴らしい。塔の最上階まで階段が152段。
茨城県 袋田の滝

砂岩、泥岩の互層、礫岩層を解析して滝川が流れ、見事な滝となっている。写真では小さくよく見えないが、水のしぶきが虹に輝いている
http://www.town.daigo.ibaraki.jp/
エーデルワイス 中国・黄龍

黄龍は標高が3000m以上の高山地帯にある。ウスユキソウが咲いているが、ヒメウスユキソウでもなく、ミネウスユキソウでもなく、エゾウスユキソウでもない。ハヤチネウスユキソウに酷似する。

2006.8.16.中国・黄龍で撮影
宮城県 松島:五大堂

前身の建物は828年、慈覚大師が松島寺として建立。五大明王を祀ったことから五大堂と呼ばれるようになった。写真の建物は、伊達政宗が1604年和歌山の名工に命じて建立したもの。国の重要文化財。(2007.9.8撮影。3.11の大地震、大津波でも大きな被害は受けなかった模様。)


15 地表の変化と物質循環
 ① 風化作用
 岩石(鉱物)は、長い年月の間に日光によって加熱されたり冬期には冷却されたり、あるいは雨水の凍結膨張、二酸化炭素を溶かし

込んだ酸性の雨水などによって、物理的・化学的に破壊・溶解され変化してきている。この変化の過程を「風化(作用)」(weathering )という。

 簡単に言えば、ひとかたまりだった岩石・地層が、砕かれて細かな泥や砂、礫(れき)あるいは水に溶けて最終的に海に運ばれる-という

こと。海に運ばれた泥や砂、礫は長い年月を経て、再び固結(固化)し堆積岩として物質循環するということになる。
 風化作用
 
 機械的風化作用
  水の凍結膨張、樹木の根の成長などによる:寒帯地方、寒暖差の大きい大陸内陸部で進行
  化学的風化作用   加水分解、溶解。酸性の雨水による
 =H2O+CO2 →H2CO3 (炭酸):温暖、湿潤の熱帯地方で進行

鍾乳洞の形成

 石灰岩の主成分は炭酸カルシウム:CaCO3 。二酸化炭素を溶かし込んだ酸性の雨水により、次の右に向かう化学反応によって溶解し鍾乳洞が形成さ

れ、左に向かう化学反応によって鍾乳石、石筍(せきじゅん)が形成される。

    CaCO3 + H2O + CO2 ⇔ Ca(HCO3)2

沖縄、玉泉洞の鍾乳洞(左)、岩手県岩泉町:龍泉洞(右)
写真は沖縄、玉泉洞の鍾乳洞。鍾乳石の数は100万本以上で国内最多、全長は5000メートルで国内最大級。

 上から垂れ下がるのが鍾乳石、下から上に竹の子のように突き出ているので、「石の筍(たけのこ)」

岩手県岩泉町:龍泉洞。日本三大鍾乳洞の一つと言われる。洞内に地底湖があり第1~第3地底湖を見学することができる。

神秘的な水の青さに感動しない人はいない。(おことわり:写真は「おでんせ岩手観光マップガイド」によります。)



石灰棚
トルコのパムッカレ(Pamukkale)

  

 (お断り。この地図は、Yüksel Halecek社提供パンフレットの地図
 を一部使用・加工しています。)






撮影:1月1日





(お断り:写真はEris Turizm Tic.PAZ.12 colour views of PAMUKKALE 12 絵はがきによります。)


石灰棚は地表に出来た鍾乳石のようなもの。パムッカレ地方は石灰岩が発達し、温泉水

が湧き出している。実際水(お湯)の溜まっているところは暖かく、近くには地熱発電所も

設置されている。 Ca(HCO3)2 が温泉水に溶けており、石灰岩を溶解し、CaCO3 +

H2O + CO2 の反応で石灰棚が形成される。現地に到着したときは夕方でよく見えなか

ったのが残念。

パムッカレ(Pamukkale)はトルコ語で「綿の宮殿」という意味。





石灰棚 part Ⅱ

中国 黄龍(世界遺産 1992年)

  

(お断り。この古地理図は「地図出版社 中国・北京」 「中国古地理図集」、中国地質科学院地質研究所武漢地質学院 

1985年 中国第四紀氷川遺跡分布図を一部使用・加工しています。)




 中国大陸のほぼ中央、北緯32度、東経102度に位置する石灰棚。歩道が整備されており、

麓(標高3199m)から約2時間かかって美しい「五彩池」(標高3553m)に到着する。写真のよう

な石灰棚の池は、大小あわせておよそ3400。「五彩池」近くには黄龍後寺のお寺が設置されている。

(写真は2006年8月


美しく、何も言葉が出ませんでした。









 ②流水(河川)の三作用

  (1)侵食作用    下方侵食:川底を削る →上流で行われ、V字谷が形成される

              側方侵食:川幅を広げる→下流で行われ、河川が蛇行したり、三日月湖が形成される。
                     (北海道 石狩川下流など)

              ◎侵食力は流速の2乗に比例する。  



  (2)運搬作用    ◎流速の6乗に比例する。         

千尋滝(せんぴろのたき):霧島屋久国立公園
霧島屋久国立公園。あたかもコンクリートでこしらえたかのようなV字

谷。

屋久島の名瀑。落差80メートルの滝で日本最大級、河床は花こう岩

(1400万年前の貫入)。
「尋」は長さの単位で、一尋の長さは人が両腕を広げたこの長さ。

千人分の幅があることから名付けられた。
 (3)堆積作用    運搬作用は、流速の6乗に比例するので、河川が山間から平地に出るところでは流速が急激に衰え運搬力が低下し扇状地

(fan)が、同じように河口付近では三角州(delta)が形成されることになる。


 ③砕屑(さいせつ:砕かれて粉々の屑状になった-の意)物の粒径と運搬・堆積の関係

   砕屑物の粒径は:礫>21mm > 砂> 2-4mm >泥、となっている。砂の写真:ほとんど石英の粒子





阪神甲子園球場一塁側ベンチ前の砂:ネットで調べてみると使用している砂は国内のほか、中国からも取り寄せているらしい。

春のセンバツ、夏の選手権大会で砂や黒土の配合を変えてボールの見えやすさを変えているんだそうだ。


砕屑物の粒径と運搬の関係




 水路に礫、砂、泥を配置して静かに水を流し始める。最も遅い流れで動き出すのは砂。泥は「体重」は小さいが、体が小さく

水の圧力を受けにくい。礫は「体重」があり、ある程度の水流には耐えられる。

 しかし、砂は泥より体は大きくその割には「体重」ない。そこで水流の速さを変えながら、様々なサイズの砕屑物が運搬され

始める関係を調べると、大雑把には次のような関係になる。

 



砕屑物の粒径と堆積の関係










このことから

①礫は運搬されにくく、すぐ堆積する-こと。

②砂は運搬されやすく、礫に次いで堆積しやすい-こと。

③泥は運搬されにくく、堆積しにくい-こと。泥は大洋を

駆け巡る。

ということが言える。
   
沿岸流の働き

 沿岸流の働きによっては、浸食作用によって、切り立った鋭い崖の海食崖(かいしょくがい)や波蝕台 、堆積作用による

砂嘴、砂州、陸けい島などの地形が形成される。



氷河の働き

 年々蓄積された雪が圧縮され、氷となったものが氷河(glacier)。大陸に大規模に発達した氷河を「大陸氷河」。高山の頂上

付近に発達した氷河は「山岳氷河」。日本列島を覆い尽くすような氷河は発達したことはなく、日本アルプス、北海道日高山脈に

氷河地形が見られる。日本の最高峰富士山に氷河地形が見られない。課題研究として調べてみてはどうでしょう?



ユングフラウヨホ:①写真左 top of europe 、ヨーロッパの最高点と称している。

sphinxという観光・観測所があり晴れればヨーロッパアルプスの山並みや氷河(アレッチ氷河)の風景を堪能できることになっていた。

②写真右 スフィンクスの観測所から氷河をくりぬいて「氷の

回廊」が作られている。雪が圧縮されてできた縞状の「堆積構造」が見える。(おことわり:2枚の写真はユングフラウヨホで買い求めた

絵はがきによるものです。)

 氷河は重力に従い低地に流れ下る。その過程で「U字谷」、「カール」、「フィヨルド」など氷食地形を作り上げ、氷河の末端には「モレーン」

(氷河が押し出した礫層)といわれる堆積物を発達させる。




写真説明:北海道日高山脈 北トッタベツ岳(正面中央)直下に発達する「七ツ沼カール」(右側)白く見えるのは残雪、

黒く見えるのは「七ツ沼」のうち三つの沼。七月下旬。


    ↓十勝ポロシリ岳       ↓札内岳                 ↓エサオマントッタベツ岳          ↓カムイエクウチカウシ山



写真説明:日高幌尻(ヒダカポロシリ)岳からの南望。エサオマントッタベツ岳の頂上直下に残雪が見え、ここはエサオマントッタベツ岳

の北東カール。中央の深い谷は新冠(にいかっぷ)川。





JUNGFRAU REGION

 
 図は、スイス・レマン湖の東約60kmにある2つの湖ブリーンツ湖(BRIENZE SEE)とトウ-ン湖(THUNER

SEE)、アイガー(Eiger,3970m)、メンヒ(MÖnch,4099m)、ユングフラウ(Jungfrau4158m)(以上の三つの山

をオーバーランド三山)を示している。スイスと言えば、マッターホルンが有名だが、マッターホルンはこ

の三山のほぼ南約60kmに位置している。


 この図は一般の地図とは異なり、およそインターラーケン(無理に直訳すれば「池の中央」)の北・上空

から南を眺めた様子を表している。


 スイスは12年の歳月を費やし、標高600mから3500mまで登山電車を敷設。JungfrauとMÖnchの鞍部

(標高3454m)に「Jungfraujoch」(登山鉄道終点駅)を設置しすると共に、スキー(エリアの広さはおよそ10km

✕5km、標高差1700mのダウンヒル、日本では最も大きい規模スキー場が志賀高原スキー場。隣の竜王

スキー場とあわせても及ばないのでは?)、観光に力を注いでいる。

標高が3454mの地点に「ベルグ ハウス(山荘)」があり、文字通り「Top of Europe 」であるのだが、

Chigakukyoushitu一団が旅行した際は天候が不良で何も見えなかったのが残念。On season にぜひとも

行ってみたいところである。


 インターラーケン東駅からユングフラウヨホまでの道のりは以下のようになる。

 Interlaken Ost駅→ベルナーオーバーラント鉄道→Lauterbrunnen駅→乗り換え→ヴェンゲルンアルプ

鉄道→Kleinescheidegg駅→ユングフラウ鉄道→Jungfraujoch駅

 ただし、運賃が高いので(約往復2.5万円ほど)ツアーで行くのが良いと思う。


地学で学ぶ英単語 No.15


宗教改革:the Reformation(R:大文字)、塔:tower、階段:stairs、滝:waterfall、cascade、虹:rainbow、

建物:building、建築・建築物:architecture、津波:tsunami(学術用語、英語論文でもこの表記)、

風化(作用):weathering、酸性の:acidic、酸:acid、物理学:physics、物理的な~:physical、

化学:chemistry、化学的な~:chemical、溶解しやすい:soluble、循環:circulation・循環するcirculate、

機械:machine、機械的な~mechanical、根:root、成長:growth、鍾乳洞:limestone cave 

limestone=石灰岩、温泉:hot spring、spa、上流:upper stream、下流:lower stream、谷:valley、

運搬する:transport、運搬:transportation、堆積する:deposit、堆積:deposition、扇状地:fan、

三角州:delta、礫(れき):gravel、小石:pebble、砂:sand、泥:mud、氷河:glacier












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