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筑波山(つくばさん)茨城県
山頂が男体・女体の二峰からなる。関東平野に突き出た山で眺望が素晴らしい。基盤が花こう岩の山。日本百名山のひとつ。標高877m |
トルコ・カッパドキア(ギリシア語で「美しい馬の国」)
ここから50km北にあるエルジャス火山(3900m)の活動で形成された凝灰岩,溶岩からなる一帯が,浸食によって柱状,台地状,搭状に残存。 |
カムイエクウチカウシ山遠望(5月)(北海道 日高山脈)
コイカクシュサツナイ岳1721m独標から北望。日高と十勝の国境稜線。 |
国会議事堂とテームズ川
時計塔がビッグベン,1日二回鐘が鳴りBBC放送の時報に使われているそうだ。 |
No.11 大陸の移動と海底拡大 |
plate tectonics プレートテクトニクス
地球は20枚近くのプレートに覆われていて,それらの動きによって地震が発生したり,火山活動が起こったり,
造山運動が行われる。
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アルフレッド・ウェゲナー(Alfred Lothar Wegener,1880-1930,ドイツ )
この人は地質学者ではなかったが,ある日,世界地図を眺めて
いた彼はアフリカ大陸(西岸)と南米大陸(東岸)の海岸線の凹
凸が平行的であることに気づき,両大陸はかつて一つの巨大な
大陸(パンゲア、パン=全ての、ゲア=大陸)として存在していた
ものが,長い地質学的時間の経過と共に移動したのではないか
(大陸漂移・大陸移動 continental drift)と考え,地質学,古生物
学,地質構造学など独学で学んだ上,学会で発表した(1913)。
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ウェゲナーの主張は3億年前(石炭紀後期)現在の陸地は一
つにまとまっていたこと。これをパンゲア(パン=全ての,ゲア=
土地・陸地)と呼んで,南半分をゴンドワナ大陸,北半分をローラ
シア大陸,そしてその間にある海をテーチス海(古地中海)と呼
んだ。
パンゲアの存在の証拠として,
南北米大陸とアフリカ大陸海岸線の平行性,
類似した陸生植物(現在),化石・古生物の分布が両大陸
を繋げたときつながること,
両大陸を繋げたとき,氷河の流れた方向が一致すること,
かつての地質時代に形成された石炭や岩塩の分布がつ
ながること,
先カンブリア時代,及び古生代の地層と地質構造が一致
すること,
などを上げている。 |
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ウェゲナーの主張の弱点は,大陸移動の原動力が何なのか
十分説明できないところにあった。
彼は原動力に
月・太陽の引力,
地球自転による遠心力,
創成時,高温だった地球が次第に冷却する
につれて収縮し,収縮に伴う大陸の移動
と考えた。
しかし,以上のような大陸移動の原動力の説明では,多くの
学者を納得させることは出来なかった。 |
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1930年,彼は四回目のグリーンランドに調査に出かけたまま
消息を絶った。
それから20年後になって,大陸の相対的な移動あったことが
分かってきた。 |
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地球は大きな磁石となっていることは前に学習しました(2
地磁気)。
それゆえ,過去の地質時代(14 地質年代と化石・古生物)
の地磁気は「残留磁気」として岩石に記録・保存される。
(「堆積残留磁気」=堆積岩であれば鉄鉱物が堆積時に当
時の地磁気の向きを, 「熱残留磁気」=火成岩であればマ
グマが冷却し鉄鉱物が形成される過程で当時の地磁気の向
きをそれぞれ 記録する。) |
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これを調べることによって,過去の地質時代の極の位置
が求められ,時代と共に極が移動することが分かった
(=極移動)。 |
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図は二つの大陸での極移動が示されている。いかなる時
代でも,北磁極(南磁極)は一カ所であったはずで,そうなる
ためには,二つの大陸は過去の地質時代から現在にかけ
て移動が行われてきたと考えざるを得ない。
このようにしてウェゲナーの死から,20年後の1950年代
になって大陸移動説が復活することとなった。 |
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大正~昭和始めの地球物理学者 寺田寅彦
「神話と地球物理」
「出雲風土記」を引用し陸地を動かしたとの話を紹介し、ウェーゲナーの大陸移動説に及び神話は
単に「神仙譚」ばかりではなく、ある事実の萌芽を含むものかもしれないとしている。(昭和8年8月「文学」
ワイド版 岩波文庫 寺田寅彦随筆集 小宮豊隆編 岩波書店)
ところで風土記(古風土記)は、713年、国によって編纂を命じられた言わば地方の特産物・伝承記録誌
である。現存するのは五つで完全な形で残っているのは「出雲風土記」。
(2014 宗教と現代がわかる本 責任編集 渡邊直樹 平凡社 2014年)
一方、古事記(成立712年)、日本書紀(成立720年)は中央政府で編纂された天皇家・日本の歴史の「公式
記録書」といえる。
ウェゲナーは1913年に大陸移動説を発表し、そのわずか20年後の(昭和8年)に寺田寅彦は大陸移動説に言及して
いる。まだ不確かであるけれども、当時の大学では地向斜-造山論の講義が行われていたと思われる。
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地学で学ぶ英単語 No.11 |
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山頂 summit,mountain top,peak, 平野 plain, 眺望 view,基盤 base,basement, 柱状 columnar,
造山運動 orogenic movement, 地図 map,海岸 shoreline, 平行な parallel,大陸漂移・大陸移動 continental
drift, 接合 join,bind,氷河 glacier 証拠 evidence,証明 proof, 類似する similar, 植物 plant, 石炭 coal,
珊瑚 coral, 岩塩 halite,rock salt, 構造 frame, 原動力 movie force, 説明する explain, 引力 gravitation,attraction,
地球自転 earth rotation, 遠心力 centrifugal force, 調査・研究 study,examination,investigation,復活する rivive
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