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メコン川(ベトナム)
流域延長約4000km。日本列島の長さは、北海道の北端から九州の南端まで約2000kmでその2倍と言うことになります。メコン川は流速が速く、茶色に濁ってます
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しゅう曲した変成岩
褶曲した角閃岩。蛇紋岩の貫入によってもちあげられた。近くには磁鉄鉱・石英岩も見られる。
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瀞峡(どろきょう)
下部~上部白亜紀の砂岩・泥岩、石灰岩・チャートなどからなる四万十(しまんと)層群を北山川(熊野川の支流)が解析し出来た渓谷。(和歌山県新宮市)
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野辺山駅 JR小海線
長野県南佐久郡南牧村大字野辺山にある駅。駅の標高が1345.67mで日本で最高の高さとなりの駅清里は1275mで2番目の高さ。記念入場券には「空に一番近い駅」とあるとのこと
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草津温泉の湯畑
湯畑は、温泉水を冷ましたり温泉水に含まれるミョウバンなど物質を取り出したりする設備。大体42~43°の温泉に浸かって「温泉に入った」と思うでしょう。温泉法の定義では25℃以上は「温泉」、25℃未満は「冷泉」
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カムイエクウチカウシ山
北海道日高山脈の名山。1979m。コイカクシュサツナイ岳から撮影。5月上旬。
等圧線は等しい気圧をなめらかに結んだ曲線です。地図の等高線と同じで、値(hPa)の大きい等圧線は気圧が高いことになります。
「高気圧」は同じ高さの面で比べたとき、周囲より相対的に気圧の高い領域であり、地形図の山と同じように閉じた等圧線で囲まれた気圧の高い領域-といえます。
「低気圧」はその反対となります。
高気圧域内での風の吹き方は、以下のように概略的に示されます。水が高所から低所に流れるように、空気も気圧の高いところから低いところに向かって流れます。
高気圧の中心からは風が吹き出し、低気圧の中心には風が吹き込むこととなります。この空気の動きは数千kmにもなるため、転向力の影響を受けることとなり、等圧線に直角に風が吹くようにはなりません。
等圧線と風の吹く方向のなす角を「傾角」といって、陸上では約35度、海上では約20度になります。これは地形による摩擦の大きさの関係によるからです。
高気圧と低気圧 図-1
高気圧と低気圧 図-2
理解としてのイメージは、中心(の気圧)が1004hPaと凹み、周囲(の気圧)の高さが1016hPaのボウル(巨大なお椀)があって、ボウルの縁から水を注ぐと考えてください。
(高気圧と低気圧 図-2)。
この場合も、水はボウルの低い中心に直線的に向かいません。転向力を受け、右にそれるため、低気圧の中心に向かって左回り(反時計回り)に水が集まります-風が吹くことになります。集合した風=空気は、低気圧中心で上昇気流となるため、水蒸気が凝結して雲が形成されそして雨が降ることとなります。
なかなか理解しづらい単元です。
高気圧と低気圧 図-3のように寒気、暖気の積み重なりによる大気があり、地表ではいずれも1000hPaであったとします。1000hPaという気圧は、立方体状の大気の積み重なりの結果と考えて良いわけです。
ところで、寒気は密度が大きく(重く)、暖気は密度が小さい(軽い)ですね。
そこで理解のため、仮に、1単位立方体あたりの寒気の気圧を1.5hPa、同様に暖気を1hPaとして考えましょう。
h m 上空での寒気・暖気の気圧はどうなるかというと、この場合h m 上空では
4単位立方体分の気圧が失われるから、以下の計算となる。
寒気の場合は、1000hPa-1.5hPa✕4単位立方体=994hPa
暖気の場合は、1000hPa-1hPa✕4単位立方体=996hPa
地表ではいずれも1000hPaで気圧は等しくても、
寒気=994hPa<暖気=996hPa となります。
つまり「寒気は上空に行くほど、気圧の減り方が大きい」
と言うことになります。
高気圧、低気圧は寒気のみ、暖気のみからなるばかりではありません。中心が暖気で周囲が寒気、中心が寒気で周囲が暖気の高気圧・低気圧があり、暖気・寒気の違いによる気圧の減少の違いから高気圧と低気圧の「背」の高さの問題が生じてきます。
高気圧と低気圧 図-3
高気圧の中央が(相対的に)「暖気」で周囲が「寒気」である場合を、「高気圧と低気圧 図-3」にならって考えましょう。
この場合も、考えのために1単位立方体あたりの寒気の気圧を1.5hPa、同様に暖気を1hPaとし、 hm 上空での気圧を比較します。
h m 上空では
寒気の場合は、988hPa-1.5hPa✕8単位立方体=976hPa
暖気の場合は、1000hPa-1hPa✕8単位立方体=992hPa
となり、地表で 寒気=988hPa VS 暖気=1000hPa 、その差12hPa から
hm上空で 寒気=976hPa VS 暖気=992hPa その差16hPa へ 高さが高くなるにつれ、気圧差が拡大していることが分かります。
つまり、「温暖高気圧」の場合、高気圧がより「高気圧らしさを強めている」といえます。
これをもって、「背の高い高気圧」と言い換えることとします。
高気圧と低気圧 図-4
ハドレー循環(「No.19 大気の構造」 (1)「ハドレー循環(George Hadley 1735年)」=赤道~低緯度(30度)での大気の循環)によってエネルギーと共に大気がN30度付近にもたらされ、亜熱帯高圧帯が形成されることを先に学んでいました。 N30度付近は、赤道地域に比較すれば相対的に「寒冷」な場所ですから、亜熱帯高圧帯の気流収束帯は「寒冷」な地域に、「暖気」(冷えて下降してもなお)が下降気流となり高気圧が形成されることになります。つまり、周りは相対的に寒冷で、中心は温暖な高気圧=「温暖高気圧」が形成されることになります。
「① 暖気・寒気の違いによる気圧の減少の違い」(高気圧と低気圧図-3)ですでに学んだように、上空に行くほど「寒気は気圧減少が大きく、暖気は小さい」。
「温暖高気圧」の周囲は「寒冷」、上空ほど気圧の減少が大きくなる。一方、「温暖高気圧」の中央部分は「温暖」、高圧を維持します。それゆえ、温暖高気圧では上空に行けば行くほど、高気圧の性質を強めることとなります。つまり、「温暖高気圧は背の高い高気圧」、高層天気図上にも高気圧として現れることとなります。
温暖高気圧として、夏に日本付近に勢力を張り出す「太平洋高気圧(小笠原高気圧)」がこれに属します。(高気圧と低気圧 図-5)
高気圧と低気圧 図-5
ここまで来れば大体理解が進んだことでしょう。「高気圧と低気圧 図-6」を参照してください。高気圧の中央が(相対的に)「寒気」で周囲が「暖気」である場合、地表では高気圧の中心-気圧が高かったのが、「寒気」のために気圧減少の割合が周囲(暖気)より大きく、上空に至って低気圧となってしまっています。高気圧としての性質は高空まで維持できていないので、「背の低い高気圧」とよばれます。
寒冷高気圧は冬期、大地に接触した大気が冷却され密度を増して形成されるもので、その代表例は冬将軍「シベリア高気圧」です。
高気圧と低気圧 図-6
これまで学んできた「背の高さ」の断面について模式的にまとめれば、次のように示されます。(高気圧と低気圧 図-7)
高気圧と低気圧 図-7
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