No.7 続 鉱物

6 SiO4四面体一重鎖型の鉱物 

 

「輝石」

 写真はバラ輝石 滋賀県熊畑鉱山 国立科学博物館展示品

 輝石の内部では、「SiO 四面体」が一本の鎖となって鉱物の骨格を作っていると考えられます。
 隣り合う「SiO四面体」の底辺の酸素をそれぞれ共有することで、一本の鎖をなしています。


 この鎖をよく見ると上に凸、下に凸の違いはありますが、ある部分の繰り返しであることに気がつきます。



 上の図では、Si「Oの4乗」に見えますが、正しくは「SiO 四面体」です。少し見えにくいですが、+の電気-の電気のバランスについて書いていますから、ガマンして読んでください。

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7 SiO4四面体二重鎖型の鉱物 

 「角閃石」

 

  「SiO四面体」の一重の鎖が二本連結した状態になっています。この場合もある部分の繰り返しであることが分かります。
すなわち

 

 

 

8 SiO4四面体平面的網状型の鉱物 

 

「黒雲母(雲母類)」

 

白雲母 アメリカ産 国立科学博物館展示品 かつては、石油ストーブの「小窓」(火がついているか確認する)に利用されていました。プラスチックでは燃えてしまって危険ですから。


平面的網状型の電気的バランス

 

 

 

 

 

 輝石、角閃石の場合と同じように金属イオンが結びつき、黒雲母が出来ます。平面的網状のものが何層にも重なり、その間に金属イオンが入り込みます。網状部分のO-Siの結合が、網と網の間の結合に比べ強いために、黒雲母など平面的網状構造を持つ鉱物が、外から力が加えられると薄くはがれます。このようにSiO4 四面体の結合状態が反映され、鉱物種それぞれに特徴的な「割れ方」が現れます。これを鉱物の「劈開(へきかい)」と言います。

9 SiO4四面体立体的網状型の鉱物 


 「石英」、「斜長石」、「カリ長石」

 

写真は石英 国立科学博物館展示品

 石英 日本式双晶 2つの石英(大きな石英が少し傾いて」の形にくっついたように見えます)が角度にして84°34′で交わるように接合(できた鉱物をtwin =双子=双晶)しています。 山梨県甲府市は石英の産地で、これを印鑑に利用した産業の盛んなまちです。
 石英の、立体的網状のSi-Oの結合はどこでも等しく強い結合なので、外力が加えられても黒雲母のように特徴的な割れ方(劈開)はしません。このようなアト・ランダムな割れ方は「断口(だんこう)」と言います。

 

 

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