次の各文のうち、正しい文はどれか。誤っているものは下線部分を訂正して正しい文にせよ。
(1)高いところへ行くほど、重力の大きさは大きくなる。
(2)極と赤道では、赤道での遠心力が大きい。
(3)極における重力は、赤道における重力より小さい。
(4)赤道における引力の向きは、遠心力と同じ向きである。
【解説・解答】
(1) 物体間に働く引力(F)を求める公式
物体の質量:m1、m2
万有引力定数:G
物体間の距離:r
F=G・m1・m2/r2
高いところへ行くほど、地球との距離 r は大きくなるから、引力を求める公式の分母は大きくなり、引力は小さくなる。重力は引力と遠心力の合力で、引力が小さくなるので、重力の大きさは小さくなる。
(2)は正しい。週末課題 No.2 の解説の図を参照。赤道では自転の半径が最大。
(3)は誤り。(2)にあるように、赤道では、遠心力は最大。引力から最大の遠心力が差し引かれた残りが、赤道での重力となる(重力は引力と遠心力の合力)。
極では、遠心力はゼロで引力から差し引かれることはない。よって重力は、極で最大。
(4)は誤り。図のように反対向き。