長さ ℓ の振り子の周期が T 秒の時、重力加速度をĝ とすると
T=2π√ ℓ /ĝ (ルートはĝまでかかります)
の関係の関係がある。以下の問いに答えよ。
Q1 東京で周期が1.00秒の振り子を札幌に持って行くとする。振り子の周期は1.000秒より大きくなるか、小さくなるか?(考え方:「週末課題 No.3 」が考え方のヒント。札幌は東京より高緯度。重力、ĝ東京<ĝ札幌?、ĝ東京>ĝ札幌?)
Q2 上の式から、T とĝ は反比例することが分かる。
今、ĝ=9.800m/S2 の地点でT=1.000秒であった振り子を、別の場所で振らせたところT=1.002秒であった。この地点での重力加速度をĝ を有効数字4桁で求めよ。
【解説・解答】
Q1 ℓが一定で、重力加速度ĝ が札幌では東京に比べて大きくなるか、小さくなるかを考えれば良い。「週末課題 No.3 (3)」で 示されたように、重力(重力加速度)は引力と遠心力の合力で、高緯度の方が重力が大きい。札幌は東京より高緯度にあるからĝ は大きくなる。大きい値で
ℓ を割るから、√ の中の値は小さくなり、したがって、振り子の周期T は1.000秒より小さくなる。
Q2 与えられた式、両辺を2乗すると、 T2=4π2・ ℓ/ĝ
数値を代入して、以下の2つの式が出来る。
①-1.000秒2=4π2 ・ ℓ/9.800m/S2
②- 1.002秒2 =4π2 ・ ℓ/ĝ
①、②式から4π2 ・ ℓをまとめて消去
①式より、4π2 ・ ℓ=1.000秒2・9.800m/S2- ②式の4π2 ・ ℓに代入して、
②- 1.002秒2 =1.000秒2・9.800m/S2/ĝ
ĝ=9.800m/S2/1.0040=9.7609 m/S2
Ans. 9.761 m/ S2