下の火成岩の顕微鏡スケッチは、直径が約2mm、石基がなく、鉱物量比は、石英>斜長石>正長石>角閃石、色指数は10以下である。以下の問いに答えよ。
(1)スケッチに示されるこのような火成岩の組織名を答えよ。
(2)角閃石の結晶は、SiO4 四面体構造を内部骨格にどのように持っているか。
(3)石英と角閃石とでは「自形性」が高いのはどちらか。理由を述べて答えよ。
(4)この火成岩を何と命名するのか、理由を述べて答えよ。
【解答】
(1)等粒状組織。
(2)角閃石は、SiO4四面体二重鎖構造を内部骨格に持つ。(「No.7 続 鉱物」)
(3)角閃石が石英より「自形性」が高い。角閃石が石英より融点が高く、角閃石が先に晶出するため。
(4)鉱物の組み合わせ、色指数(10以下であること)、組織(等粒状組織)から花こう岩。(「No.9 火成岩」)