週末課題 No.1 エラトステネスの方法



 秋田・館山は東経140度の経線上に位置し543kmの距離、鳥島と屋久島は北緯30度の緯線上に位置し944kmの距離にあるものとして計算しなさい。

 Q1 エラトステネスの方法に従って、北極-南極を巡る地球全周の長さ、極半径(b)を求めよ。
 

 Q2 鳥島、屋久島のデータを活用し、赤道半径(a)を求めよ。


 Q3 地球の扁平率(=(a-b)/a)を分数の形(1/○○○)で示せ。


【解説・解答】


 地球は自転しているため、遠心力が働きその結果「球」ではなく南北両極方向に短く、

赤道方向に伸びた「回転楕円体」となっている。

 地球中心から赤道までを赤道半径((a))、地球中心から極までを極半径((b))とし、

扁平率(つぶれの度合い f )を f=(a-b)/a、普通 f=1/○○○として表す。




A1 扇形の中心角が5°、弧の長さが543km。極半径を(b)とすると、地球全周の長さは

2π(b)。扇形の中心角と弧の長さは比例するので、

2π(b):360°=543km:5°

2π(b)=360°/5°✕543km

=72✕543km

=39096km、「有効数字3桁」で表すと、「4桁目」を四捨五入するので、

答え 地球全周の長さ 39100km
            
または   3.91✕104km

極半径(b)は、

2π(b)=39096km

(b)=39096km/2π

=39096/6.28km

=6225.4km

答え 極半径(b) 6.23✕103km


A2 鳥島・屋久島を通る緯線は赤道より短い。赤道半径を(a)とすると、鳥島・屋久島

を通る緯線=2✕π✕√3/2✕(a)  (2πrの公式)再び

2✕π✕√3/2✕(a):360°=944km:10°

(a)について解いて、

答え 赤道半径(a)6.25✕103km

A3



f=(a-b)/a より

=(6.25✕103km - 6.23✕103km)/ 6.25✕103km

=0.02/ 6.25
分子、分母を0.02で割って

=1/312.5

答え 1/313