週末課題 No.37 地質図を読む


方位は上=北、下=南。

 

 図-1(写真は国立科学博物館で撮影)

 上図はあるところの地質図である。以下の問いに答えよ。

  ①黄緑色の破線、水色の破線は尾根(稜線)、谷(沢)のいずれを示しているか?

  ②A層、B層、C層は傾斜した地層か、垂直層か、水平層か。また、判断した理由は何か。

  ③B層の層厚はこの地質図から求められるか。求められるとすれば最大何mと見積もられるか。

  ④B層からは図-1のような巻き貝の化石が算出した。この化石は何か。B層の時代はいつと考えられるか。(代・紀)

 

 

【解答・解説】

① 黄緑色の破線を登山道として西(向かって左)から東(向かって右)へあるいていくとする。
 等高線は10m、20m、30mと次第に高くなっているから「西→東」では登りの斜面になっている。
 次に、たとえば20mの等高線に達したとき、その地点は隣り合う真北、真南の地点より標高が高いことが分かる。つまり、地形は、上に凸で、東が高く西が低く傾いた地形といえる。したがって、答え-尾根

 同様に、水色の破線も「西→東」では登りの斜面になっている。
 しかし、たとえば20mの等高線に達したとき、その地点は隣り合う真北、真南の地点より標高が低いことが分かる。つまり、地形は、下に凹で、東が高く西が低く傾いた地形といえる。したがって、答え-谷

② A層とB層の地層境界線は20mの等高線にほぼ平行。B層とC層の地層境界線は30mの等高線にほぼ平行とである。等高線とは高さの等しい地点を結んだなめらかな曲線だから、地層境界線が等高線にほぼ平行であるということは、A層、B層、C層は水平層。

③ 地質図の南端の部分でB層の上限・下限が30mの等高線、20mの等高線に接しているので、「B層の層厚は10m」

④ 化石名:ビカリア、時代:新生代新第三紀