週末課題 No.21 変成岩の組織(1)

 図の変成岩の顕微鏡スケッチは、直径が約2mm。構成鉱物は石英≒斜長石>角閃石(図の「緑泥石」との表示は誤り。)>緑簾石。構成鉱物は、そのほとんどが再結晶された鉱物である。
 以下の問いに答えよ。



(1)板状・針状の変成鉱物が一定の方向に配列している。この組織・構造名を答えよ。

(2)石英、斜長石、角閃石、緑簾(れん)石の鉱物組み合わせから考えられる、この岩石名はなにか。

(3)この変成岩を形成した、変成作用のタイプ(「型」)は何か。

(4)変成岩に含まれる場合がある「多形」(同質異像)について説明せよ。




【解答】

(1)片理、または片状構造

(2)結晶片岩

(3)低温高圧型広域変成作用

(4)化学組成は同一であっても、結晶構造が互いに異なる鉱物を多形(同質異像)という。 例えば、石墨とダイアモンドの化学組成は共に「炭素(C)」からなるが、石墨とダイアモンドでは炭素原子の結びつき方(結晶構造)が互いに異なる。

(cf. 「No.13 変成作用と変成岩」